2009/07/09 19:07

             新聞記事を小論文に生かす(その2)


 昨年、国際基督教大学の入試で、「世界の食糧危機に関して、その現状、原因、解決策」などを問う問題が出た。具体的な例をあげながら述べよというものだ。FIAの生徒の一人も受験し見事合格した。入試前の新聞記事によく目を通し、かつ、本番では記事で得た知識を解答へ応用したということだ。本人が言うには、応用力は現代社会の授業で身に付け、書き方は小論文の授業で本数を書きまくったのがよかったということだった。


 今、改めてこの国際基督教大学の問題に向き合うならば、コンビニ弁当廃棄の問題意識と記事から得た知識を、アフリカの食糧危機の話に結びつけていけないものだろうかと考える。私たちは、一方でエコをしなければならないだとか、アフリカの人たちに手を差し伸べよなどという。


 しかし、他方で、コンビニには常時の新鮮なお弁当がないと、不機嫌になる。こうした私たち先進国の消費者のわがままが、アフリカの食糧難を助長しているとはいえないだろうか。私たちが我慢や不便さの受け入れない限り、世界の食糧危機の救済を簡単に唱えることはできないのではないか。新聞記事を読んでいろいろと考えさせられてしまう。


 こうした、問題意識を小論文の答案に生かして欲しい。そうした答案こそが他人の真似ではないものとして、入試で評価を受ける。


 問題意識の答案への生かし方こそ、小論文の授業中に皆さんが学ぶことなのだ。


  FIA小論文担当講師  H.Y