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■  2005年06月
2005/06/08 18:06

 大学院に籍を置きながら、FIAの受験生のみなさんや、大学の学部の1,2回生たちと向かい合っています。大学の先生方の意見も踏まえながら、気がついたことを何点かアドバイスしたいと思います。


 これから将来に向けて、受験生の皆さんに養って欲しいのは、事実を正確に把握する力です。言い換えると、物事の裏に隠された真実を見つけ出す目を養って欲しいのです。そして、いざ真実を見つけたならばそれを分析する力も蓄えてもらいたいと思います。また、これに加えて分析した成果をみんなに(大学のみんな、地域のみんな、さらに社会一般に)、文章で伝え、言葉でプレゼンテーションして欲しいと思います。その際、日本語ともう一カ国語(多くの場合は英語)を駆使することが求められます。


 例えば、この4月に尼崎でJRの事故がありましたね。「これを人がたくさん死んだ。若い人も多かった。だからかわいそうだ。」、で終わらせる人を大学は求めていません。


 大学が求めているのは、「この事故以後、列車の脱線を狙って、線路上に自転車などの障害物を置く人が増えたと聞く。なぜ、こういう大事故の後、人はそういう行動に走るのだろうか。」と考え、人間の心理に潜むメカニズムに興味をもって、大学で学びたいと受験してくるような人々です。そして、事故の社会的背景や、事故が人々の心理に与えた影響などを入学後に学び、これを文章で発表し、英語でも日本語でも、自分の意見をプレゼンテ−ションできる人が一番欲しいのです。


 ところで、社会の人々に自分の考えたことを語りかけるには、日本語のボキャブラリーがいります。日本語でバラエティーのある表現ができないと、せっかくいい考えをしていても、正確には人に伝わりません。漢字、4字熟語、ことわざ、さらに敬語を学ぶことが求められます。また、英語に関しても、今の時代は、親しい友人と話す会話能力ぐらいならば、だれでも持っています。大学で望まれる語学力は、目上の人にも好感もって受け入れられる教養に裏打ちされた英語力だとおもってください。


 最後に、もう2点大事なことを付け加えます。1つ目は、滞在した国の自然、国民性、政治、学校の仕組みなどを英語でも、日本語でも言えるようにしておいてください。2つ目は、日本という国には、どんな歴史、文化があるのかを(柔道とか、茶道とか、そんなものをさします)、簡単でいいですから、日、英語両方の言葉で言えるようにしておいて欲しいのです。


 これらのことを100%できなくてもかまいません。ただ、常に心掛けておいてください。その姿勢を示すことができれば志望の大学の合格が近づいてきます。


 FIAというところは、こういった姿勢をみなさんにもってもらい、それを応援するところです。漢字、4字熟語、日本の文化や歴史、滞在国のこと、そして英語の文章表現もやります。興味があるかたは、この夏会いましょう。


H.Y 先生より

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